腎不全と血液透析

腎不全について
腎臓の機能が低下し、水分・老廃物・電解質など体液の調節ができなくなる状態を腎不全といいます。これが進行すると老廃物が体の中に蓄積し、肺水腫、尿毒症、中枢神経・消化管の出血といった症状を引き起こします。

血液透析について
血液透析は腎不全の治療法のひとつです。いったん体外に取り出した血液を、ダイアライザーと呼ばれる透析器に通し、血中の不要な水分・老廃物を取り除き、必要な電解質などを補充してから、血液を体内に戻す方法です。基本的には週3回の通院で透析を受けていただきます。1回約3〜5時間かかります。

※詳しくはコンテンツ「透析患者の1日」をご参照ください。

オンラインHDF(血液透析濾過)について
血液浄化方法として血液透析の他に血液濾過という方法があります。透析と濾過を併用する血液透析濾過を行うことでより優れた血液浄化が可能です。当院は徹底した水質管理のもとオンラインHDFを積極的に行っています。

下肢虚血とLDLアフェレーシスについて
当院では定期的に皮膚組織灌流圧(SPP)測定を行い、慢性閉塞性動脈硬化症(ASO)に伴う下肢虚血の早期診断に努め、動脈硬化の原因となる悪玉(LDL)コレステロールの吸着療法により下肢虚血の改善に取り組んでいます。

内シャントについて
血液透析のためには一分間にコップ1杯200ml程度またはそれ以上の血液を体から取り出す必要があります。そのため一般的には内シャント手術と言われる動脈と静脈を繋ぐ手術が必要になります。当院では安定した脱血を行うために、自己血管による動静脈シャント、人工血管を用いた動静脈グラフト、内シャント狭窄や閉塞に対するカテーテル治療(PTA)を行っています。

透析室

透析ベッド数61台

  • 透析装置集中監視コンピュータシステム
  • 除水量自動制御機付患者監視装置
  • 多機能型血液濾過装置
  • 多人数用透析液供給装置
  • 逆浸透圧法式水処理ユニット
  • 娯楽・教育用ビデオ装置(各個人用)

透析開始時間

月・水・金 午前9〜10時/午後3~6時
火・木・土 午前9~10時

月・水・金は準夜透析も行っており、昼仕事をしている方にも便利です。

島内送迎について

当院では島内の患者さまにむけて5台の送迎車を準備しています。詳細はいちどご連絡くださいませ。

TEL.0799-62-1366

万全のサポートでお迎えいたします。